胡瓜の利尿作用

胡瓜の由来

キュウリはヒマラヤ山系地帯の原産といわれウリ科の一年生草本で、西アジア地域では3000年以上も前から栽培され、日本への渡来も室町時代までさかのぼるようです。


本来は夏の野菜ですが、促成栽培が普及して年中食べられるようになっっています。


旬は夏

栄養的にはあまり期待されないのですが、生では余分な体熱をとる作用があり、煮たり炒めたりすると利尿作用を発揮するといわれ、夏に都合のよい食材なのです。


キュウリには「市大の路地抜け通ふ胡瓜もみ」(順子)という句があり、身近な野菜として誰もが思い浮べる夏の食材です。


食べ方

胡瓜は、薄く刻んで塩で軽くもみ、酢に浸して生節などを加えて料理した庶民的な食べ物です。


パリッとした歯応えと、さわやかな風味が特徴で、夏野菜の代表的な存在で、ナスと並んで一夜漬けや古漬けなどにも広く利用され、サラダやピクルスの材料にも欠かせないものです。


栄養成分は

キュウリの成分の95%は水分で、ビタミンの含量も少ないのですが、評価されているのはカリウムとイソクエルシトリンという特有の成分があって、尿の排泄を促してくれるからです。


カリウムは体内でナトリウムとバランスをとり、過剰な塩分を排出する作用で血管内外の浸透圧を調節する働きがあります。


薬用作用

つまり血圧の上昇を防いでくれ、イソクエルシトリンは尿をつくる成分だから相乗作用で高い利尿効果を示すのです。


夏は汗をかいてカリウムを失いがちですから、キュウリで補給するのは理にかなっているのです。


そのうえ高血圧を防ぎ、膀胱炎や腎炎の予防、体のむくみをとるのにも役立ちます。


国からの報告ではキュウリの蔓にも降庄作用があるといい、血圧が高めな人はキュウリの蔓100グラムを煎じて1日2〜3回に分服する療法が流行っているようです。


そのほか民間療法として伝えられているものには、解熱、喉の痛み、暑気当り、胸やけなどがあります。


ただし胃腸の弱い人や冷え症の人がたくさん食べると下痢をすることもあるようです。


夏の夜の足のほてりを鎮めるには、キュウリの切れ端で足の裏をこするとよく、寝つきもよくなるとも言われています。


汗疹や湿疹にはキュウリをすりおろした汁で湿布したり、むくみにはキュウリの皮を煎じて飲むと良いとも言われます。


さらに、キュウリのしぼり汁はヘチマ水のように脂性肌の化粧水にもなるのです。


注意点として

キュウリの成分にビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれているので、ほかの野菜や果物といっしょにサラダをつくるとき、必ず≪酢の入ったドレッシング≫をかけましょう。


キュウリの成分にビタミンCを破壊するアスコルビナーゼという酵素が含まれているので、《酢》によって他の野菜や果物のビタミンCを破壊する働きを抑えましよう。


このような意味からも「風の酢の物」は、古くから伝わる生活の知恵なのでしょう。


キュウリの利尿作用